★ 11月17日に最新記事を投稿いたしました ★

皇紀2684年(2024)8月

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武士道と旧家

 もし外国人が旧家の人々を観察していれば、その文化・伝統に関心を持つでしょう。しかしただの日本人が旧家の人々を観察していても何も気付きません。外国人は旧家の人々の特殊な生活の中に普遍性を感じます。内村鑑三は武士道がある限り日本は栄え、武士道が無くなる時日本は滅びると断言しましたが、武士道を旧家に置き換えても同じことが言えると思います。このような生き方の背景にあるのが神道です。日本の文化の特徴は経験と感性によって得られた人類共通の原風景を有していることであり、この普遍的価値を日本人はしっかりと自覚すべきです。

現憲法を破棄しない限りアメリカの政治報復は続く

 大東亜戦争は欧米の価値観と日本の価値観の戦いでした。戦後の東京裁判では国際法を踏みにじり、欧米の価値観で日本の価値観を断罪しました。この東京裁判史観で現憲法が作られていることを忘れてはなりません。つまり現憲法を破棄しない限りアメリカの政治報復は続くのです。

個人の利益追求と公共の利益追求

 グローバリズムは自由という名の下に「他人を犠牲にしても稼げるだけ稼ぐこと」を正当化しています。これによって公共の利益に奉仕することを正しいとしてきた日本人の価値観が反転し、個人の利益追求こそ正しいという英米の価値観に置き換えられました。また教育基本法によってそれが徹底されてきました。

金の力で生き残りを目指す社会

 国家から解放されたグローバル資本主義社会は、個人の利益追求が自由に行われる場です。ホッブスがいう所の「万人の万人に対する戦い」としての自然状態で、金の力で生き残りを目指す社会です。このような発想の社会は個々の人間が癌細胞になることを推奨しているようです。しかし癌細胞が増殖すれば社会全体が死んでしまうわけですから無関心ではいられません。個人主義や自己中心主義を放置しておくわけにはゆかないのです。

グローバリズムに民主主義は存在しない

 グローバリズムに対抗するためには伝統的価値観を強く持っていることが必要です。日本人にとっては日本あってのグローバリズムなのであり、日本を失くしてしまったら顏を失くした人間と同じです。グローバリズムとはマネーの価値を最大にするためのものであり、目的は富の獲得であり、奉仕の対象は個人の利益です。グローバル市場には市場原理と呼ばれる資本主義は存在しても民主主義は存在しません。