オバマ大統領は黒人か?
(高山正之)
マッカーサーは部下を見捨ててコレヒドールから逃げた男だ。またフィリピンの米傀儡政権大統領ケソンから50万ドルを贈らせて懐に入れた。日本では占領中に日航の松尾社長に二人で航空会社を設立してボロ儲けしようと働きかけた。そしてA級戦犯とされた山下将軍を皇太子の誕生日に合わせて処刑した。
チャイナドレスも長袍(チャンパオ)も満州族の服だ。
秀吉がバテレン追放令を出して、布教と神社仏閣の破壊を禁止し、宣教師に対しては20日以内に国外退去せよと命令したが、宣教師共は居座って派手に布教活動をした。俗に言う26聖人の処刑は追放令の10年後のことだ。また信徒も傍若無人で、キリシタン大名として有名な高山右近は明石に封じられると城下の神社仏閣を片っ端から壊して教会にした。
秀吉がキリスト教を嫌ったのは狭量さの向こうにある非人道性だった。異教徒は人ではないので奴隷にしても差し支えないと主張する。キリシタン大名の有馬晴信が火薬の原料である硝石を得るために捕らえた敵軍の将兵や領地の女を海外に売っていたことを知ったことからだった。怒った秀吉はコエリョを呼びつけ日本人を連れ戻せと命じたが、コエリョが応じなかったため追放令を出したのだ。この顛末は「近世日本国民史(徳富蘇峰)」に詳しく、天正遣欧少年使節が欧州で日本の娘が秘所丸出しで繋がれ売られてゆくのを目撃したことも書いている。
現代でも日本でキリスト教信者が1%にも満たないのはその邪教性が改まっていないせいだろう。しかしインドでは最下層カーストに属する人達を中心に2%ほど改宗しており、韓国では200年間で30%を超えている。韓国人の攻撃的性格が合っていると言われるが、この国も儒教の身分差別が激しく、小作人(常人)と奴婢が30%を占めていた。どうやら現実逃避が目的でこの場合邪教かどうかということは二の次なのだ。
白人至上主義者は歴史の遺構からその証拠を探そうとしていた。シャンポリオンもその一人でエジプトの王墓壁画を調べた。しかしそこには最初に褐色の肌をした王が描かれ、次に黄色人が並び、最後に入墨をした白人が野蛮人として描かれていた。それ以来白人は先祖をメソポタミアに変えた。欧米でシュメール文化がやたら高く評価されているのはそういう訳だ。そして進化論の登場となる。最初白人はこの理論に期待したが、猿から進化して人間になったとすると最も毛深い白人こそが猿に近いことになる。皮膚の色も環境適応という視点で考えると最も遅れた人種になる。失意の白人はそれ以来人類の進化についてあまり口にしなくなった。
新聞記事に「知り合いの外人が言うには‥‥」というのは殆ど嘘で、記事に信憑性をもたせるための常套手段である。しかし最近は通用しなくなってきたので具体的に個人名を出すようになっが、相変わらず嘘であることが多い。朝日新聞の植村隆特派員が朝鮮人従軍慰安婦が名乗り出たとして「金学順」の名前を出したが、調べてみると朝鮮で女衒に売られた女だとわかり嘘がバレた。
トルコの軍艦エルトゥールル号が紀伊半島沖で座礁沈没した時、付近の漁民が乗員の1割ほどの69人を救助した。そして軍艦金剛で送還されトルコに帰り着いた。トルコは日本の厚情にいたく感激する。その2年後ハワイ王朝がアメリカの陰謀で取り潰された時、金剛がホノルルに乗り込んでアメリカの非道を世界に訴えたこともトルコ人を大いに感動させた。その思いがあったから日露戦争が起きるとダーダネルス海峡を閉めて黒海のロシア艦隊を足止めして日本にエールを送った。1985年にはテヘランに取り残された215人の在留邦人をトルコ航空が2機で成田に運んでくれた。日本航空が危険を理由にフライトを拒み、朝日新聞や社会党は違憲だから自衛隊機は派遣できないと騒いでいたさ中のことであった。
1997年日本海でロシアのタンカー「ナホトカ」が時化で真っ二つに割れた。日本が決死の救出活動をして31人の乗員を救出した。タンカーからは大量の重油が流出し、日本沿岸の環境を汚染し多大な漁業被害を出した。しかしロシア人は救出を感謝するでなし被害を謝罪するでなし、1週間後にはアエロフロート機で帰ってしまった。汚れた海岸を自衛隊員を中心にボランティアも参加して掃除した。しかしロシア政府から感謝の言葉もなく汚染の補償もしなかった。結局国際機関が一部補償しただけで終わった。その後、利尻島の浜にロシアの貨物船が座礁した。船に保険がかかけられていないことは明白で、島民は食い逃げを警戒して上陸を認めなかった。日本人も少しずつ学習している。
どういうわけかアルバニアという国は朝鮮と似ている。国民は一途で突拍子もない。ヒトラーが出てくればイスラム国なのにナチにかぶれ、ソ連が出てくれば共産主義に変わる。ユーゴのチトーがソ連に抵抗すればソ連以上にチトーと対立する。そのソ連が中国と対立すると中国についてソ連批判に回る。その辺が明に忠誠を誓って清と対決した朝鮮とよく似る。清に手厳しくやられるとコロッと転んで清の手先となって漢民族を徹底的にやっつけて恥じない。過激なところもそっくり。冷戦などとっくに終わっているのに相変わらず共産主義にしがみついている。
第一次大戦でドイツ軍はベルギーに侵攻し子供の両手首を切り落としただの赤子を殺しただのと残虐な行為を英デイリー・メール紙のウイルソン記者が伝えたが、すべて嘘だった。後年、南京虐殺の記事も英国流の手法に加え支那流も入って伝えられた。それら残虐な話はマンチェスター・ガーディアン紙のティンパーリ記者が書いた。彼は皇室を中傷する「プリンセス・マサコ」を書いたベン・ヒルズや「日本軍は東ティモールで島民数万人を殺した」という嘘を広めた外交官ジム・ダンと同じオーストラリア人だ。彼は国民党政府国際宣伝処長の曾虚白の依頼で金をもらって南京虐殺を創作した一人ということが日本の調査で明らかになっている。そしてあろうことか朝日新聞が英エコノミスト誌元編集長ビル・エモットに酷い内容のコラムを書かせた。彼は何の検証もなしに南京虐殺を史実と決め付ける。
米民主党には酷い大統領が多い。F・ルーズベルトは阿片商人の息子という出自のせいか狡猾さが目に付く。残忍さも桁外れでドレスデン空爆や東京大空襲もこの男の発案だ。後継大統領のトルーマンは原爆を落とした。ベトナム戦争を無責任に始めたケネディは下半身も無責任だった。クリントンはホワイトハウスで実習生と淫行に及んだのにしていないと嘘までついた。民主党初代大統領アンドリュー・ジャクソンはインディアンを追放した民族浄化の張本人だ。そして民族浄化を指揮したのがジョエル・ポインセットだ。彼は粗野で陰謀好きで狡猾な性格だった。その後南米で反スペイン活動を扇動した。彼がメキシコから持ち帰った赤い花ポインセチアは彼の名前に因んでいる。
すなわち国の外交の極意は「いかに周りの国が嫌がることを上手に行うか」であり、そのためなら嫌われようが人非人と言われようが気にしないことだ。ところがあの福田首相は「友達の嫌がることをしてはいけない。国と国の関係も同じだ」などと言った。
清は漢民族を支配した。そして辮髪の強制など漢民族が嫌がることを強制した。支配される側が嫌がることを無理にやらせることを支配するという。清の版図にはチベットもウィグルもモンゴルも入っていた。漢民族がその支配から脱することができたのは日本が清を倒し孫文ら独立運動家を支援してやったからだ。しかしこの孫文が食わせ物だった。日本からの借金を踏み倒したぐらいならまだしも、新政府が清王朝の正統な後継者だから清の版図も含まれると言い出した。欧米諸国は日本によって植民地帝国主義が崩壊することを恐れたため、この無茶な要求を承認した。それで今に至っている。
白人は奴隷制度が廃止されるとアフリカの資源争奪のため黒人を戦闘員にして黒人同士殺し合いをさせた。ベルギー領コンゴでは23年間で毎年40万人ずつ殺されていった。仏領セネガルでは視力を買われた黒人が狙撃兵として駆り出され、ノルマンディ上陸作戦ではフランスの解放のために20万人が動員された。
戦後アフリカの国々は独立を果たしたが、欧米のODAで武器が出回り内戦が続くことになる。英国際開発相クレア・ショートは「日本は紐付きODAでアフリカを食い物にする無慈悲な恐竜だ」と非難して日本に債務の帳消しを要求した。恥知らずの大嘘つきだが日本は反論もしないで帳消しにした。しかし英国はそれで余裕の出た国々から武器の売掛金をきっちり取り立てた。
やがて日本がODA世界1位から5位に転落した。途端に朝日新聞が大騒ぎして「援助をすることが国際社会での日本の存在感と発言力を増す道だ」と批判した。しかし何を根拠にODAが「世界の尊敬を得て国益に繋がる」と言うのか。日本が国連安保理の常任理事国になることに反対したのは日本のODAで太った中国だったし、国際捕鯨委員会で日本の捕鯨に反対したのは日本から多額のODAをもらっていたブラジルだった。
