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皇紀2685年(2025)5月

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逆説の日本史 4/井沢元彦

 儒教には「排他的独善性」という猛毒が仕込まれている。空論であり現実を直視しないという極めて重大な欠点がある。昭和初期より軍閥がこれを大いに利用して国民を欺き、戦前の日本を滅ぼした。

吉田松陰の言葉

 「志がなければ人ではない」

ユダヤ・キリスト・イスラム集中講座/井沢元彦

 どの民族も最初は独自の多神教を信仰していた。日本神道、ギリシャ神話、ローマ神話、オーディン神話など。

 ローマ帝国のイスラエル総督ピラトが、ユダヤ人の要求に従ってしかたなく泥棒バラバを赦免し、イエスを処刑したという新約聖書マタイ伝の記述は、事実ではなく捏造であると思われる。理由は、巨大な人口を抱えながらまだ素朴な多神教を信じるローマ帝国にキリスト教を布教しようとしていたため、ローマ帝国を敵にしたくなかったからだ。逆にユダヤ人はキリスト教を敵視しており、改宗に応じる可能性もないので、積極的に悪玉に仕立て上げたということのようだ。

 日本とドイツは戦後の対応でよく較べられるが、ナチス・ドイツのホロコーストは「戦争犯罪」以上に悪質な「政治犯罪」である。なぜなら第一次大戦後、当時最も民主的といわれたワイマール憲法下において、選挙で政権を取ったナチスが民衆の支持を得て平時に行った国内政策だったからだ。また、戦時下における虐殺行為はどの国もほぼ例外なく行っていることであり、お互い様であるといえよう。極限状態における狂気のせいとして同情できるからだ。

 ホロコーストが単なる戦争犯罪ではなく、さらに悪質な政治犯罪であるというところが重大だ。
 アンネ・フランクの悲劇はキリスト教会がユダヤ人を匿わなかったから起きた。サウンド・オブ・ミュージックで有名なトラップ大佐は教会に逃げ込んだことで助かっている。キリスト教会の行為は人道に反している。
 ラビ・マーヴィン・トケイヤー曰く、イエスが本当にメシアだったら世の中がこんなに不幸なわけがない。だからユダヤ人はイエスをメシアとは認めていない。また、アメリカの5千万人にも及ぶ福音派キリスト教徒がイスラエルを支援しているのは、彼らが信じているイエスの再臨を早めるためだ。そのための条件として世界中のユダヤ人がイスラエルに帰還していなければならず、そこへイエスが再臨してユダヤ人を罰すると同時に、キリスト教に改宗させることになっている。だから熱心に支援しているのだ。しかしユダヤ人は決して改宗したりはしないだろう。
 ムサ・モハメッド・オマール・サイート曰く、世の中に様々な宗教があるのはそれが神の意思であり、他の宗教にも存在意義があるということだ。だから無理に改宗させようとするキリスト教徒の行為は神の意思に背いているのだ。
 アメリカ在住の友人曰く、アメリカの東海岸や西海岸の大都市にいると感じないが、テキサスを中心とする中西部から南部に多いキリスト教原理主義者(ファンダメンタリスト)達は恐ろしい。彼らは未だに天国に行ける事を一番重要なことだと考えている。彼らの主な主張は「反同性婚」と「反人工中絶」で、基本的に共和党支持である。彼らが信仰する神は天地創造の神ではなく、天地破壊の神デビルだ。歴史的に見ても異教徒・異邦人を殺し、勢力を拡大していったのは殆どキリスト教徒だ。そして彼らは天国に行くために相変わらず偽善行為を続けている。彼らは憲法に違反して異教信仰の自由を認めていないばかりか、信仰を個人の問題ではなく国家の問題として捉えている。
 なるほど、キリスト教原理主義者が信仰する神は天地破壊の神デビルだ、とは言い得ている。彼らは天国に行ける事を一番重要なことだと考えているらしいが、絶対行けないだろう。いくら偽善行為を積み重ねても偽善は偽善でしかなく、神はお見通しだ。予定説に従えば天国に行ける者は既に決まっているのだから。

「わが闘争」アドルフ・ヒトラー

 人間存在の最高の目的は国家を維持することや政府を保持することではなく、自らの種の保存である。種が圧迫されたり絶滅させられる危険がある場合には、あらゆる武器を駆使して戦うことは正当なことであり、合法性を問うのは二の次である。

 人間としての権利は国家の権利に勝る。そして自己の存在のために戦う覚悟も能力もない者には、人権も幸福も与えられない。臆病な人間のために世界があるのではない。

 その通りだ。日本人は敗戦後去勢されてしまったかのように反戦気分が強いが、戦わない者に人権も幸福も与えられない。
 自然は生殖を自由にさせておきながら、生存には試練を与え最良の個体のみを存続させようとする。しかし産児制限をする社会は誕生した者を精一杯存続させようとする。その結果、強い者や健康な者だけが生き残るはずが、弱い者や病弱な者までも精一杯存続させようとする。これは生存競争の原理に反しており、やがて自然界の報復を受けることになるだろう。より強い他の社会によって駆逐されてしまうのだ。
 高度に文化的な人種が平和主義に幻惑されて領土拡大を断念し、国内の開発に向かったとしても、世界は暴力によって領土を拡大させる野蛮人種の所有に帰することになる。
 まさに同感。病弱者を存続させようとすることは偽善行為ではないか。それが尊い行為であると思いこんでいるに過ぎない。自然の生存競争の原理に反している。大事なことは強い者、健康な者、才能のある者に活躍の機会を与え、人類社会をもっと高い次元へ発展させることだ。

やっかいな隣人韓国の正体/井沢元彦&呉善花 1

 韓国の反日行動は一部のプロ民族主義活動家達が行っており、竹島に関しては関係する自治体の議員・職員達が行っている。一般市民は参加していない。

 1952年竹島が韓国に武装占拠された当時、唯一共産党だけが武力奪還を主張した。1954年9月に日本は韓国に対して竹島の領有権問題を国際司法裁判所に提訴しようと持ちかけたが、韓国が拒否した。

 韓国は一応民主国家の体裁を持っているが、内実はまったく違うことを知っておかなければならない。韓国の知識人は世界レベルに達しておらず、日本人に対する強い劣等意識がある。ヒステリックなまでの反日感情はその反動である。そのため日本人を悪者にすることでかろうじてプライドを保っている。

 日本人に知っておいてほしいのは、日本人の韓国人に対する差別意識より、韓国人の日本人に対する差別意識の方がずっと強いことである。

 これだ、これを忘れてはならない。南・北朝鮮人こそ最も外国人を差別する民族なのだ。特に日本人に対しては抜きがたい強い劣等意識があるため、ヒステリックなまでに感情剥き出しで虐待してくるだろう。だからもし朝鮮戦争が再発し、半島から多くの難民が押し寄せても決して受け入れてはならないのだ。後々必ず後悔することになる。

 2005年「親日反民族行為者財産国家帰属法」が制定され、親日派の子孫が受け継いだ土地まで強制収容している。

 ノ・ムヒョン以降、若者には北朝鮮への親近感が根付いており、野党まで票を得るために親北朝鮮になってきている。

 親日派の実名での発言は1990年の呉善花をきっかけに、1997年のIMF介入後にはキム・ワンソプ、イ・ヨンフン(ソウル大教授)、ハン・スンジョらによって行われたが、売国奴として政府・マスコミに大弾圧され、イ・ヨンフンは元慰安婦の老婆達に土下座させられた。しかし日本統治再評価については、証拠に基づいた研究報告だったのでさすがに政府にも潰せず、その報告は日本でも高く評価されている。

 韓国人の反日意識を変えるには、歴史を実証研究した上で教科書に掲載して教えなければならない。

 韓国政府の歪曲・捏造教育で育った韓国人たちは、将来とんでもないしっぺ返しを食らって苦悶することになるだろう。

 朝鮮には戦前公娼制度があって、軍の兵士相手に商売をしていた。被害者は子供の頃親に売られたのであって、決して軍が強制連行したものではない。小野田寛郎も自身の見聞からそう証言している。にもかかわらず韓国では元従軍慰安婦達を焚きつけて軍に強制連行されたと思い込ませた。これは悪質な行為である。彼女達には自身を哀れな犠牲者だと思い込みたい被害者心理があり、また社会の要望に沿えばこれ以上世間から排除されることもなくなると思っただろう。これは在日コリアンが強制連行されたと言っているのと似た心理構造である。

 日本は韓国に対して「悪いことをしたかもしれないが、良いこともした」などという遠慮した言い方は止めて、「良いことをしたのだ!」とはっきり言い切るべきだ。併合があったから韓国は近代国家になれたぐらいのことを言わなければだめだ。反日に対抗するには、日本による統治は善政だったことを徹底的に韓国に教えるしかない。

 日本統治時代のソウル監獄や独立記念館では、日本軍による拷問シーンだというジオラマが再現されているが、あれは李朝時代に行われた朝鮮王朝以来の伝統的なものであって、決して日本軍がやったことではない。日本軍も自分達と同じようにするだろうと思って、勝手に想像して作ったものである。また戦後間もない頃に韓国内の赤狩りでも同様なことが行われた。

 日韓関係においては韓国人インテリほど国内で言われていることと実体との乖離に悩んでいる。一般国民は滞日経験から日本の実体を知っており、韓国政府のプロパガンダなど信用していない。

 韓国ではIMFの介入以降、競争型市場経済社会化して所得格差が広がって階層固定化が進み、国民が将来に悲観して反市場経済、反グローバリズム、反米となって北朝鮮に親しみを感じるようになった。ノ・ムヒョン大統領率いる左翼民主主義政権が誕生したことも大きく影響している。

 朝鮮人の価値観の中核にあるのは民族をそのまま血縁集団とするイデオロギーである。だから韓国民も民族は国家を超えるという思いから親北朝鮮となっているのだろう。そして親北朝鮮に転換したことにより、韓国が実は民主国家ではなかったことが露呈したと言える。

 朝鮮戦争が再発して北朝鮮軍が韓国民を無差別大量虐殺したら、それでも韓国民は「民族は国家を超える」と思い続けるのだろうか。強制収容所に入れられ思想教育や強制労働をされてもなお、「民族は国家を超える」と思い続けるのだろうか。
 いっそのこと韓国が北朝鮮に併合されてしまった方が日本にはいいのかもしれない。それでようやく韓国民は目が覚めるだろう。そして日米同盟軍は遠慮なく明確な敵である統一朝鮮を叩くことができる。
 1979年に書かれた左翼民族主義知識人による論集「解放前後史の認識」が現代の政治家達の教科書になっており、戦後韓国史全否定の立場から歴史の書き換えを推し進めたのがノ・ムヒョンである。要するに朝鮮戦争は、日本やアメリカが自国の利益のために朝鮮民族を犠牲にした戦争だとしている。高校教科書「韓国近現代史」では、戦後韓国の歴史を「米政府と韓国独裁政府 VS. 韓国民衆」という構図で否定し、北朝鮮体制は「民族自尊を守りながら絶え間ない変化を追及する合理的体制」だとしている。韓国も北朝鮮も共に国際権力政治の犠牲者であって、北朝鮮が民族に犠牲を強いたのは民族自尊を守るためであり、韓国は民族の自尊を外国に売り渡してしまったのだとしている。これが北朝鮮の数々の悪行を免罪する方向に向かわせている。

 韓国の市場経済観は中国よりも社会主義的だ。北朝鮮はあまりにもひどいが韓国の市場経済もひどいので、その中間のみんなが貧しくても平等に暮らせる社会主義福祉国家が好ましいと考えている。韓国の物価は高く、下層の生活苦は日本の比ではない。GDPは伸びているがGNI(国民総所得)との格差が極端に大きく、国民にお金が回っていない。理由は輸出依存度が高過ぎることと、国際競争の激しいIT産業に偏り過ぎているためであり、純益は低下する一方である。

 韓国経済をダメにしたのは労使対立に代表される「集団利己主義」であり、協調路線はいまだに取れていない。これは伝統の「身内正義」に基づく血縁小集団間の闘いである。この集団は中央権力志向で、大きいことが価値となるため中小企業が育たない。しかも相変わらず商業蔑視の風習が残っている。要するに韓国では資本主義の倫理が育っていないため悪徳商人だけが栄えており、それを国民が不満に思っている。若者も政府も企業や市場経済が悪いのであって、資本主義社会そのものも悪いのだという方向に向かっている。

 やはり韓国は自分たちだけの力で革命を起こし、国を再建する必要がある。左右の勢力が血みどろの戦いを繰り広げ、その結果勝った方が国を支配する。それが親北朝鮮政権なのであればそれでいいし、親米日であればそれでいい。ともかく血を流して戦い勝敗をはっきりさせることだ。

 韓国人は経済を変えるのは政治の力だと思っていて、経済の主体は民間だという考えは乏しい。

 朝鮮王朝以来、密告を奨励する伝統がある。

 韓国人は北朝鮮の方が伝統的な民族性をよく守ってきたと評価している。

 朝鮮民族は伝統的に統一美を好み「正しい形こそ美しい」と思っているので、整形美容にも感心が高い。

 韓国では親北朝鮮を嫌気して金持ちと技術者が国外へ逃げ出している。

 676年新羅が唐の援軍を得て高句麗・百済を征服して以来、朝鮮は中国の属国となり、年号も中国のものを使用した。清国の公式文書には「大清國属」と書かれており、また19世紀末に米海軍省より発行された「海上国家の旗」には、太極旗の絵の上に「大清國属高麗国旗」と書かれている。

 韓国では新羅の金春秋(後の武烈王)を英雄としているが、北朝鮮では朝鮮の独立を中国に売り飛ばした売国奴になっている。

 新羅→高麗→李氏朝鮮となる。中国の史記や漢書に古代朝鮮半島には箕氏朝鮮があり、前2世紀には衛氏朝鮮があったと書かれているが、どちらも朝鮮民族が建てた国ではない。朝鮮の国名はそこから来ている。

 韓国には古代の文献は一つも残っていない。そこで「日本書紀」などから抜き出したものを都合良く解釈して教科書に書いているだけだ。資料がないから好きなように歴史を捏造できることにもなる。

 なるほど、古代の文献や資料が何一つ残っていないから歴史の捏造・歪曲がやり放題というわけだ。