日韓大討論(2)
(キム)韓国は自身のアイデンティティが不安だから、わざと強い民族意識を煽る歴史教育をしている。韓国人にはもともとアイデンティティはない。朝鮮古代のアイデンティティも近代のアイデンティティも偽物だ。
(キム)20世紀に作られた朝鮮史上最大の政治組織「一進会」は、朝鮮併合直前に100万人の会員の名前で「韓日合邦を要求する声明書」を発表した。それによると「ハーグ事件を起こした韓国は今や死に体だ。近年日本人が大勢流入し、このままでは韓国は日本人の国になって韓国人は奴隷になってしまう。だったら劣等民族として保護されて生きるより、日本と合併して大帝国を作り、世界の一等国民として日本人と同待遇の暮らしをしよう」と言っている。
(西尾)日本は何故得にもならない朝鮮を併合したのかを、今問われなければならない。1910年の併合から敗戦までの間、当時の金で20億8000万円(現在換算63兆円)を持ち出している。
(キム)日本にとって朝鮮は大陸への前哨基地であり、新しい日本の領土として捉えたため、莫大な投資を惜しまなかった。つまり収奪するのではなく日本化していったのだ。
(西尾)日本は朝鮮を保護国扱いしておけば良かったのだ。保護国であれば期限が来たら終わりにすれば良いが、併合だと期限がないためブーメラン現象が起こる。朝鮮の日本化の後に日本の朝鮮化が起こるということだ。
(キム)日本が敗戦したことが原因で朝鮮は強制的に日本から分離され、南北に分断され、反日政策を取らされたので、韓国だけに責任があるのではない。
(西尾)江戸時代、外国人の序列は、朝鮮人、琉球人、支那人、オランダ人の順で、通信使の待遇は朝鮮人と琉球人は江戸城内で接待したが、支那人は入場させず、オランダ人にいたっては歌唱や舞踊をさせる芸人扱いだった。
(西尾)南北朝鮮が統一されると130兆円の費用がかかるという試算がある。東西ドイツの統一より大変だ。人口の違いと通貨の価値の違いが大き過ぎる。現時点では南北の為替取引は無理なので、時間をかけ段階を経て統一するしかない。日本も負担をせずには済まないだろう。およそ20兆円位は求められるのではないか。しかし北朝鮮が民主国家にならない限り断じて支援すべきではない。
(西尾)日露戦争後、日本は油断した。勝利で傲慢になり、豊かになるとお人好しが丸出しになるという特有の性格が、「アジアは一つ」という黄色人種一体論を台頭させて日韓併合へ走らせた。
幕末頃には福沢諭吉が支那・朝鮮に対し日本と共に西欧諸国に対抗しようと呼び掛けたが、どちらもそれに応えなかった。それどころか李氏朝鮮は朝鮮改革派リーダーの金玉均を日本から上海におびき出し、暗殺後に朝鮮へ運んで八つ裂きにして晒し物にした。これに怒った日本は共同戦線を諦めた。朝鮮では既にこの時代から華夷秩序により親日派には大変厳しかった。
幕末頃には福沢諭吉が支那・朝鮮に対し日本と共に西欧諸国に対抗しようと呼び掛けたが、どちらもそれに応えなかった。それどころか李氏朝鮮は朝鮮改革派リーダーの金玉均を日本から上海におびき出し、暗殺後に朝鮮へ運んで八つ裂きにして晒し物にした。これに怒った日本は共同戦線を諦めた。朝鮮では既にこの時代から華夷秩序により親日派には大変厳しかった。
(西尾)朝鮮半島は日本にとって地政学上の要衝であり、死活に関わる場所だ。しかし朝鮮人は東夷思想から日本の支配は許し難いと考えていた。日本人を野蛮人として見下していたのである。ところが現代の韓国の歴史教科書では、逆に日本人が支那・朝鮮人に対して優越感を持って接し、悪行を繰り返したと書いている。話が全部逆だ。
(キム)両班はもともと人口の1~2割だったが19世紀になって7割に増えた。族譜を金で買った偽者が増えたからだ。両班は仕事をせず1年中法事を行っていた。軍隊にも行かず税金も払わないため社会が維持できなくなっていた。それが李朝末期である。
(キム)朝鮮に対する日本の貢献を高く評価するのは、単に資本の投下による工場建設やインフラ整備ということだけではなく、儒教思想に支えられた堅牢な朝鮮文化・社会制度・理念を破壊してくれた上に、近代社会の基盤を築いてくれたからである。