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皇紀2685年(2025)4月

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大東亜戦争開戦70周年記念大討論

[チャンネル桜より]
 大東亜戦争はアメリカの仕掛けた犯罪であり、またアメリカの大失敗に終わった戦争であった。そのせいで日本は大被害を蒙った。
 日英同盟破棄はアメリカが日本を潰すためというより、イギリスの力を削ぐために行ったことであり、イギリスを衰退させ、代わりに世界一の覇権大国になりたかったのだ。
 資本主義の歴史は略奪の歴史であり、スペインやポルトガルに始まり、オランダ、イギリス、フランス、アメリカへと主役は移って行った。しかし1973年に出現したOPECが世界に革命をもたらし、資源国が強くなって先進国が不利となってしまった。そこで欧米は商品先物市場を通じて原油価格の決定をニューヨークとロンドンで行えるようにし、主導権をOPECから取り上げた。しかしそれも限界に達してしまい、次に彼らが狙っているのは日本の巨額の資産である。TPPはまさにその手段の一つである。

 もしアメリカという国がなかったら、日本はアジアから西洋植民地主義諸国をすべて追い出し、日本の支配の下「大東亜共栄圏」を完成させていたでしょう。アジア各国は日本的な民主主義国家となり、みんな今よりも遥かに豊かで幸せに暮らしていたでしょう。ソ連はドイツと日本から攻められて共産政権が崩壊し、東西の領土を大きく奪われて弱小な農業国になっていたでしょうし、支那もソ連の崩壊で共産化することなく、朝鮮も朝鮮戦争が起こらないので二分割されることもなく、オーストラリアやニュージーランドも「大東亜共栄圏」に組み入れられて、白人たちは逃げ出していたでしょう。
 ドイツもソ連から奪い取った広大な領土を含めた全ヨーロッパを支配し、ヒトラーはナポレオン以来の大英雄として人々に賞賛され、支配下にある国々をナチズムに基づいて改造していったでしょう。ユダヤ人は徹底的に排除され、ユダヤ人の金融システムは破壊させられたでしょう。
 世界は日本が支配するアジアと、ドイツが支配するヨーロッパの双壁の時代となっていたでしょう。

先の終戦で戦いが終わったわけではない

 [京都大学大学院教授/藤井聡]
 ペリー来航以来、日本は世界各国と戦い始めた。日清・日露と二つの大きな戦争に勝利した後、日米戦争で歴史上初めて敗戦を経験したことは一つの大きなハイライトではあったが、それで戦いが終わったわけではない。まだ続いている。

[杏林大学名誉教授/田久保忠衛]
 日米戦争の原因は日本人移民問題と日本人に対する人種差別であった。

大東亜戦争とナチスの戦争とはまったく違うもの

[西尾幹二]
 関が原の戦いの年(1600年)にイギリスは東インド会社を作り、アジア侵略を開始した。その帰結として大東亜戦争があり、日本は自国防衛のためやむなく反撃に出たのである。だからナチス・ドイツの行った戦争とはまったく違うのである。ここを欧米は恣意的に同列に扱い日本を悪の枢軸の一員として論じ、自分達の非道を隠してしまった。
 大東亜戦争を真珠湾攻撃から描くと、何故日本が戦わざるを得なくなったのかが分からないので、日本が悪いように思われてしまうのである。

 大東亜戦争を論じるには、西洋諸国がアジア侵略を開始した1600年頃から始めなければならないでしょう。

日本人には「悪の思想」が欠けている

[西尾幹二]
 戦争の原因は平和にある。平和が戦争を作り出す。だから常に戦時意識を持つことが大事である。
 日本人には「悪の思想」が欠けている。ヨーロッパにはホッブス、シナには韓非子がおり、他人の中に潜む悪を抉り出し、自分の中に潜む悪も認識した。しかし日本では悪の思想が育たなかった。今後日本が諸外国との交渉の中で一層の独立と平和を実現してゆく為に、また戦後押し付けられたアングロサクソン的世界秩序を駆逐し、逆に日本的世界秩序を世界に浸透させるためには、どうしても身に着けておかなければならない要素である。

 「戦争の原因は平和にある」というのは重い言葉です。まさに今、戦争の種が熟しつつあるからです。なぜ日本人には「悪の思想」が欠けているのでしょうか? 戦国時代にはあったはずです。それが江戸250年の平和な間に消え失せてしまったのでしょうか? やはり平和は戦争の揺り籠です。平和な時こそ戦時意識を持つことが大事だと思います。

民族戦

[西尾幹二]
長野朗は自らの著作「民族戦」の中で以下のように記述している。

  • アメリカは資本で侵略し、ロシアは武力で侵略し、シナは人で侵略する。
  • アメリカは表皮を剥ぎ、ロシアは肉を喰らい、シナは骨を喰らう。
  • シナは戦争に勝つと相手国の男性をシナ全土に分散させてシナ化し、女性はシナ人男性と結婚させてシナ化する。
 もし日本も中国に征服されると、男性はシナ全土に分散させられ、女性は中国人と結婚させられることになるでしょう。

同じ新興国日本とアメリカの決定的な違い

[西尾幹二]
 戦前の昭和16年、ドイツ人ウェルネル・A・ローエの見た日本。日本人は西洋文明を古来の神道と矛盾するものではなく、進歩をもたらす手段・形式と捉えている。自身の持つ伝統をないがしろにすることなく、分けて暮らしている。そこが同じ新興国アメリカと決定的に違うところである。アメリカは西洋文明の進歩的形式のみを導入し、その合理性や高度な技術を人間生活や生活目的の達成に役立たせることを目的として、物質主義に徹した。それは守るべき精神も伝統も無かったからである。ここが日本と、進んだ文明をただ崇拝・模倣するだけで、自身の伝統を顧みなかった他の新興国との、根本的な違いである。

 アメリカの手法は短期的には成功を得るだろうが、やがて様々な矛盾が露出してそれを制御できず、混乱の中で道を見失って分裂し、互いに潰し合い、衰退してゆくでしょう。歴史の教訓がないからです。現代中国と似ていますね。
 日本は伝統文化との擦り合わせに時間をかけるため急激に進歩することはないでしょうが、歴史の教訓に学びつつ確実に加速度的に進歩してゆくでしょう。