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皇紀2684年(2024)9月

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日本人の常識

 GHQの占領政策は反共に変更された後も日本の左翼勢力によって継続されました。しかし戦後日本が彼らの意図するような事態に陥らなかったのは、ひとえに日本人の常識というものが存在し、このような外来の攻撃に左右されない精神があったからだと思います。その潜在的な抵抗精神となった常識というものは、日本人の心の奥深くに宿る伝統と文化です。

ドイツの敗戦と日本の終戦

 ドイツは戦後ファシズムを生みだした封建的残滓を徹底的に除去されたため完全な「敗戦」で終わりましたが、日本は天皇の存在をそのままにせざるを得なかったし、支配機構の強固さゆえに思うように除去できなかったため「終戦」で終わったのです。ドイツのリヴァイアサン(ホッブスの言う正統的な近代国家)より、日本の天照大御神に対する信仰の方がはるかに強力だったからというほかはありません。ここにも旧家の人々の精神的貢献が感じられます。

自由主義国家は鎖国を許さない

 社会主義国家では食生活が満たされ秩序が保たれていても、激しい生存競争を繰り広げる自由主義国家に敗れてしまいます。イノベーションは自由があって初めて起こり得るものだからです。そのため鎖国をしようにも自由主義国家に無理矢理開国させられてしまいます。幕末の日本が良い例です。自由主義国家は常に新しい市場を必要とするため、外国が鎖国することを許さないのです。つまり自由主義国家とは本質的に侵略国家であり、暴力的なのです。それを国際金融業者たちが利用し、支配圏を広げているのです。このままではいずれ世界中が国際金融業者たちに支配されるでしょう。

旧家の再評価と地位の向上が必要

 日本の強さを支えてきたものはつつましく良識ある「物言わぬ中間層」の力であり、その中核を為すものが旧家の人々だと思っています。その力を今後とも活用するためには、旧家の再評価と地位の向上が必要です。

旧家の文化はつつましく堅実

 昨今、庶民の文化が誉めそやされていますが、そんなに素晴らしいものなのでしょうか? 庶民がたまたま金持ちになっても庶民の発想から抜け出せず、洗練される前に落ちぶれてゆきます。皇族や元華族の貴族文化は浮世離れしていますが、旧家の文化は決して奢らず地に足の着いたつつましく堅実なものです。それでいていざという時にはこれほど頼りになる存在はありません。