PHPは人間をダメにする
PHP(ピース・ハピネス・プロスペリティ=平和・幸福・繁栄)はアングロ・サクソンの思想であって、人間をダメにします。日本は山本常朝が書いた「葉隠」にあるような精神的秩序を打ち立てなければなりません。
近代化は伝統文化と融合させて成就するもの
日本は自主的に自由にヨーロッパ文化を取り入れ、自らの力で近代化を達成したことがインドや中国とは違っています。欧米の文化を早い時期にただ模倣したから優れているのではなく、日本の文化と上手に融合させ発展させたから優れているのであり、その文化はヨーロッパ諸国とはまったく違ったものなのです。そのため、そこを誤解しているアジアからの留学生は日本の科学技術に目を向けますが、ヨーロッパからの留学生は日本の精神文化に目を向けます。
そもそも古くからある日本の精神、伝統文化、宗教はアジアのそれとは全然違うものです。アメリカの国際政治学者ハンチントンは、「文明の衝突」の中で世界の文明を8つに分けていますが、日本だけ一国一文明としています。この違いが分からないと日本を理解することは出来ません。アジアの学生は日本の明治以前の宗教や歴史を先に学ぶべきです。近代日本には古代からの神話が生きているからです。
日本は近代戦争を戦うことができた
日本は近代化を達成していたからこそ近代戦争を戦うことができたのであって、後れていたからだとか、近代国家ではなかったから無謀な戦争を始めてしまったと言うのは間違いです。
近代を主体的に完成させた日本の精神
近代を主体的に完成させた日本の根底には、ヨーロッパ諸国とは異なった道義的主体性の精神があり、それが今日「時を得て」表面に現れてきたのだと思います。
中華思想は自閉的な精神
中国の中華思想は華夷秩序に囚われ、外へ向かって発展しない自閉的な精神を育んでいます。