人の生き方とは
人の正しい生き方とは自分を社会のために役立たせようとすることです。その生き方に正当性を与えるものが伝統です。
伝統とは受け継ぎ発展させるもの
伝統とは単に過去のある時期に創造されたものをそっくりそのまま伝えることではありません。歴史の流れの中で価値あるもの(正しきもの)を見出し、それを受け継ぎ、さらに発展させて次の世代に伝えることです。つまり自らが伝統の一部となり、自分の精神を伝統の中に活かして未来に託すことです。
人権思想と契約社会を考え直す
世相を変えるには目に見える社会の仕組みだけではなく、深層にある人間の価値観を変えなくてはなりません。自己中心的な考えが甚大な害を社会に及ぼす現実に直面している今、我々は個人の権利を絶対視する人権思想と契約社会が本当に正しいのか考え直す必要に迫られていると思います。
日本神道と私益資本主義
我々は自由を絶対不可侵の大義とする見方を疑ってかからなければなりません。個人が利益を追求することを良しとする価値観は、根本的に見直すべきです。ではこれに代わる社会思想とは何でしょうか? それは神道です。常に神と共に生きているという自覚の下、自分の言動を律する神道です。神々は争わず共存しています。神々が争わないのだから人間も争わない道を探し出すべきです。神道の特徴は肉体が死んだ後の精神世界で神に近付こうとするのではなく、肉体を有する現世において神々に近付こうとすることです。
日本神道と公益資本主義
日本神道の共存共栄の考え方は公益資本主義と見事にマッチします。集団の幸福を追求しようとする意志を持ち、理想社会に尽くす公共心を大事にし、必然的に沸き起こる利己心を抑えることを求めます。